ウォータージェットカッターレンタル
ウォータージェットカッター
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ウォータージェットカッターとは?どのような機械?
物を切断したり加工するという技術には様々な種類があり、技術によって用いられる機械も当然異なります。
建築現場や工事現場、商品の製作などでは切断、加工技術が必要不可欠であるため、適切な工法で作業を行わなくてはなりません。
今回ご紹介するのはウォータージェットカッターという機械で、どのような特徴を持っているのか、どんな原理となっているのかをご紹介していきます。
物を切断、加工する機械には様々な種類がありますが、ウォータージェットカッターは専用の高圧ポンプで加圧された水を付属のノズルから噴射し、その水を使って切断、切削、穴開けなどを行う工法です。
つまり水の力を主な動力源としている工法とされているので、他の加工技術に比べて弱いのではないか?と不安になられる方もいるでしょう。
しかし、加工された水を使うことによってとても強い力を発揮することができますので、金属の中でも難削材と言われるチタン合金やガラス、大理石、アルミなども加工することが可能です。
もちろん他の工法でも切断、加工は可能ですが、ウォータージェットカッターを使った方がより美しく、正確な仕上がりになるとされています。
建築現場ではもちろん、加工金属を扱う企業でも重宝される機械の一つです。 -
アクアジェット加工とアブレシブジェット加工の違い
基本的に水の力を使って物質を切断、加工することができるとされるのがウォータージェットカッターですが、実はウォータージェットカッターには2種類の工法が存在します。
加工したい物質や状況に応じて適切なものを選ぶ必要がありますので、両者の特徴と違いについて詳しくお伝えしていきます。
ウォータージェットカッターには大きく分けて「アクアジェット加工」と「アブレシブジェット加工」というものが存在します。
まずアクアジェット加工からご紹介すると、こちらは水の力いわゆる水流のみで加工を行うという方法になります。
別名ピュアジェット加工とも呼ばれており、その名の通り「純粋な噴流」という意味を持ちます。
ウォータージェットカッターには小径のノズルが付属されていますが、そこから高圧の水を噴射することによって物資を加工することが可能です。
一方アブレシブジェット加工は、水流に粒子状のガーネットを混入したものを噴射することによって、アクアジェット加工よりもさらに強い水流を作る工法です。
このガーネットはざくろ石からなる研磨剤で、サンドブラストガーネットと呼ばれ、硬く丈夫な素材となっています。
物質によって使うべき工法が異なるので、機械の選定は慎重に行いましょう。 -
ウォータージェット加工を行うメリットとデメリット
基本的には水流の力を使って物質を切断、加工することができるウォータージェットカッターですが、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
あらゆる切断、加工技術が存在する中、ウォータージェットカッターをあえて選ぶべき理由にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
まず最初に挙げられるメリットとしては、様々な物質に使用可能という点です。
ガラス、石材、金属はもちろん、原料が水であるため食品にも使うことが可能ですが、水に溶ける素材には使うことができませんので注意してください。
二つ目に、熱の影響をほとんど受けないため物質が変色、変形することが少ないと言われています。
切断や加工によって熱を帯びたり火花が散ったりしてしまうと、どうしても作業に影響が出てしまうことが考えられます。
歪みやねじれなどが起こらないようにしたい場合はウォータージェットカッターが便利ですね。
近年ではあらゆる物質同士を複合させている物資が多く見られますが、多様性に優れているウォータージェットカッターだからこそ、問題なく加工することができます。
一方デメリットを挙げると、レーザー加工よりも高額な費用がかかるという点や水に溶けるものには使用できない、機械加工よりも精度が低いという点です。 -
ウォータージェット加工の始まりと歴史
水を使って切断や加工をするという発想は、一体いつどこから生まれたのでしょうか。
現在ではあらゆる加工技術が発展していますが、ウォータージェットカッターの始まりや歴史を知らないという方は多いでしょう。
ウォータージェットカッターがどのようにして生まれたのかこちらで詳しくご紹介していきます。
高度な技術と感じられるウォータージェットカッターの歴史は意外にも古く、「水の力は偉大」と昔から認識されてきました。
鍾乳洞を例に挙げると、滴る水の力によってくぼみができたり、地形が変わるということは昔から着目されていたと言います。
しかし、その水の力を使って「技術」にしようと踏みきったのはかなり時が進んでからのことで、1852年アメリカのカリフォルニアで水噴流によって鉱石を破砕し、砂利を採取したという記録が初めてと言われています。
硬い鉱石を破砕するには手動や人力ではかなりの時間と労力がかかってしまいますし、誤って怪我をしてしまう可能性もありました。
しかし、水の力を使い破壊することによって確実に作業時間の短縮になった上、その後の技術の発展に大きく影響をもたらしたと言われています。
この結果から応用実験を経て1960年代にはウォータージェットカッターの研究が始まり、1970年代初期には商品の実装に成功しました。 -
ウォータージェットカッターが有名なメーカー
長い歴史を持つウォータージェットカッターですが、実は取り扱っているメーカーはたくさん存在します。 メーカによって特徴や仕様、搭載されているスペックが異なりますので、どのメーカーがどのような機械を取り扱っているか知っておくと安心です。 こちらではウォータージェットカッターが有名なメーカーをいくつかご紹介していきます。
・久代鋼業株式会社
ドリルなどの工具が直接物質に触れない非接触加工であるため、物質を傷つけることなく、また熱による変色や変形もありません。 超高圧水発生ポンプで加圧された水を使って、金属、非金属、特殊な材質はもちろん、厚みのある素材、薄い素材も対応可能なシステムを搭載しています。
・白銅株式会社
こちらの企業ではニーズに応えた独自加工技術を搭載したウォータージェットカッターを取り扱っています。 加工可能物質は多岐にわたり、アルミ、銅、ステンレス、チタン、プラスチックはもちろん、上下面フライスとの組合わせも対応可能な点が特徴です。 また、四角、円形、リングなど複雑な形状にも加工できるスペックを搭載しています。
・株式会社JRD
目的や材質に合わせたウォータージェットカッターを複数扱っているメーカーです。 幅広い物質を加工することができるパワフルな機械から、小型で扱いやすい機械まで、ニーズに合わせた機械を選ぶことが可能です。 -
まとめ
水の力だけで物質を切断、加工することができるとあって、他の工法に比べると物質へのダメージが少ないのが最もウォータージェットカッターとしての魅力と言えるでしょう。
もちろん水を使って加工するため、水に溶けるものは加工不可ですが、それ以外であればガラスやアルミ、木材、鉄などあらゆる素材に対応可能です。
1つあるだけで様々な用途に使用することができますので、ぜひレンタルをご検討ください。
ただし、メーカーによって少しずつ特徴や搭載されている機能が異なるため、「何を借りたら良いか」と迷われた場合はリョーマレンタルにご相談ください。
いつでも専門スタッフが丁寧にお答えいたします。