スクイズ式ポンプレンタル
スクイズ式ポンプ
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コンクリートポンプ車とスクイズ式ポンプの関係
工事や建築などで幅広く使われるポンプには様々な種類があります。
主に用いられるのはモルタルを流し込むモルタルポンプや隙間を埋めるグラウト材を流し込むグラウトポンプ などが存在します。
今回ご紹介するのはコンクリートなどを流し込む「スクイズ式ポンプ」と呼ばれるものですが、一体どのような特徴があるのでしょうか。
そもそもコンクリートを対象物に流し込むためには複数の機械、機材が必要になります。
まずコンクリートポンプ車と呼ばれる、コンクリートを遠くに圧送するための専用車が必要となり、その車と今回ご紹介するスクイズ式ポンプをつなげることによって、コンクリートを規定量、安定して流すことができます。
かなり昔はコンクリートを流し込むとなると人力で行われることも多く、専門の職人さんが手間暇かけて基礎工事や改良工事を行ってきました。
しかし、大きな建築物となるとどうしてもコンクリートの量が多くなってしまうため、人力ではかなりの負担がかかっていたと推測されます。
コンクリートポンプ車やポンプを用いることによって、自動でコンクリートを好きなだけ流し込むことができるようになったのは非常に大きな開発であり、数々の現場を助けてきたと言えるのではないでしょうか。 -
スクイズ式とピストン式の特徴と違い
様々な現場で大活躍しているポンプですが、実はあらゆる種類、方式があることをご存知でしょうか。
それぞれの種類や方式によって全く違う特徴を持っているため、現場に合わせたものを適切に選んで用いる必要があります。
今回はポンプの中でも優秀であり重宝される「スクイズ式」と「ピストン式」の特徴と両者の違いについて詳しくご説明していきますので、ぜひ知識として取り入れてみてくださいね。
まずスクイズ式に関しては、原理をご説明するとチューブを物理的に絞り出して輸送するといういたってシンプルな方式です。
歯磨き粉やケチャップ、生クリームのような日常的に使われる商品をイメージすると分かりやすいかもしれません。
具体的には「ポンピングチューブ」と呼ばれるゴム製のチューブをを用いて、ローラーを回転する力を使ってコンクリートなどを絞り出しながら圧送することができます。
スクイズ式には多くのメリットがありますので、もう一つのピストン式よりも広い範囲で使われることが多いようです。
ピストン式は、ピストンとバルブで構成されており、吸い込みと押し込みを繰り返すことで輸送が可能となっています。
竹を使用した昔ながらの水鉄砲やところてんなどを想像すると分かりやすいでしょう。
スクイズ式に比べて圧送能力が高いのがメリットとされています。 -
スクイズ式ポンプの特徴とメリット
ポンプには様々な種類があるとお伝えしてきましたが、今回題材となった「スクイズ式ポンプ」にはどのような特徴があるのでしょうか。
また幅広い現場で使われているポンプの一つですが、どんなメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。
スクイズ式ポンプの原理をおさらいすると、歯磨き粉のチューブのように押し出してコンクリートを輸送することが可能というのが大きな特徴です。
メリットとしては無駄がなくポンプ内に残っているコンクリートをしっかりと最後まで絞り出すことができるので、コスト節約にもつながるとされています。
また送るだけではなく、回転式ローラーの力により吸い戻したりすることができるなど、二通りの使い方ができるのも嬉しいポイントです。
このように性能は優れている反面弱点もあり、比較的圧層能力が低いので低層の現場で使用されることが多く高層階には向かないというデメリットがあります。
スクイズ式のポンプの中でもコンパクトなものが存在していますが、コンパクトタイプのメリットとしては通常タイプのものに比べて低騒音であるという点が挙げられます。
よって、住宅密集地や騒音が問題になる地域であっても問題なく使えるのが魅力です。 -
コンクリートポンプ工法の始まりと歴史
コンクリートを指定の場所に規定量流し込むという工法を「コンクリートポンプ工法」と言いますが、あらゆる建築現場で使われている工法の一つです。
もちろんコンクリート工法以外の工法も使われている現実がありますが、最も的確かつ安全にコンクリートを流し込むことができるのが、ポンプを使ったこちらの工法なのです。
しかし、コンクリートポンプ工法とは一体いつ始まってどのような歴史を歩んできたのでしょうか。
こちらではスクイズ式ポンプをはじめ、コンクリートポンプ工法の歴史について詳しくご紹介していきます。
コンクリートポンプの最初の考案は1913年にアメリカのCornellkeeによるものという記憶が残っています。
しかし、すぐに実装化されたわけではなく、実際に使われたのは1928年のドイツと言われています。
一方日本では主に土木分野でコンクリートポンプが用いられることが多く、一番最初の工事は水平運搬用としてトンネルの中で使われたようです。
土木分野がコンクリートポンプ使用の先駆けとなったようですが、その後建築分野でも使われるようになり、主に垂直用として用いられていました。
ただし最初は低層しか工事が不可能だったものが、数十年かけて高層階にもコンクリートを流し込む技術が発展したと言われています。 -
スクイズ式ポンプが有名なメーカー
コンクリートポンプやスクイズ式ポンプを扱う企業は非常に多いとされていますが、それぞれのメーカーによってやや特徴や仕様が異なるとされています。 スクイズ式ポンプは割と簡単かつ単純な仕組みとなっているものの、メーカーによって使い勝手が異なるかもしれませんね。 こちらではスクイズ式ポンプを取り扱っている企業をいくつかご紹介していきます。
・株式会社友定建機
スクイズポンプをはじめ、ミキサーや注入機、土間関連ツールなどあらゆる建機を取り扱っている企業です。 どの商品も現場のニーズに答えた仕様となっているため、非常に使い勝手がよく、無駄のない動きが特徴です。
・新明和工業株式会社
スクイズポンプを目玉商品としている企業で、バルブのないスクイズ方式だからこそ「スピーディーかつムラのない吐出」をコンセプトにしています。 あらゆるシーンに無駄なく使えるよう、ワンタッチで簡単に使える操作性を重視しているのが魅力で、利用シーンは工場、鉄工所、環境、牧場、漁場、農場、工事現場、住まい、街と多岐にわたります。 また、どんな現場でも邪魔にならず取り扱いやすいコンパクト軽量タイプも商品化されており、現場から「扱いやすい」と評判です。 -
まとめ
ポンプには様々な種類が存在しますが、それぞれのポンプによって特徴が異なるため「何を取り入れたら良いかわからない」となってしまう企業様もいらっしゃるかもしれません。
特に新しいタイプの工事を行う際や、大掛かりな建築を行う際には、適切な建機を選ぶことによってより安全で確実な工事が可能となります。
今回ご紹介したスクイズ式ポンプはバルブが付いていないため、固形物、繊維類が入っても、材料を痛めることなく圧送できるのが魅力です。
さらに、ポンプ内の洗浄は吸込み口にスポンジを入れ水送りするだけで可能というのも大きなポイントですね。
もしスクイズ式ポンプのレンタルをご希望でしたら、リョーマレンタルにお気軽にご相談ください。